飼い犬に手を噛まれまして

────白い天井。お洒落な家具……ああ、ここは先輩の部屋だった。


 朝日が差し込んできて、寝返りをうつ。


 すると、そこには神々しいほど眉目秀麗な寝顔の先輩が……


「うっ……本物?」


 なんだか実感がわかない。私、あの郡司先輩とそういうことしちゃったんだよね?


 
「ひゃあっ!」

 
 先輩の腕が私の肩を抱き寄せてきたから、額が鎖骨にコツンとぶつかった。

 眼前に染み一つない綺麗な先輩の胸元。


「おはよ……茅野」


「お、おはようございます! 先輩っ!」


「……っ、昨夜あんだけ乱れといて、今朝はそれかよ……」


 先輩は、瞳を閉じたままクスクス笑った。まだ半分夢の中って感じだけど…………私、昨夜そんなにヤバかった?


「ごめんなさい……余裕なくて」



 先輩に抱かれてるってだけで衝撃的な事だから、記憶が曖昧だ。恥ずかしすぎて顔から発火しそう。




「それ、最高のほめ言葉だな……」





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