飼い犬に手を噛まれまして

「え? 何が? えっ?」


 先輩に抱き締められて、朝から先輩の甘い香りがいっぱいで、頭がクラクラする。

 心臓がバクバクして破裂しそうだ。これから何回かこうやって朝を迎えたら、いつかは慣れるのかな?



 いや、絶対慣れないと思うよ。



「先輩、あの……シャワーお借りしてもいいですか?」


「一緒に浴びるか?」


「い、一緒に? それは次回までの課題にさせてもらってもいいでしょうか?」



 うわーっ、郡司先輩の口からそんなに甘い台詞が出るなんて!



「次回、絶対な……廊下出て左。タオルは適当に使って」


「はい、ありがとうございます」


 
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