飼い犬に手を噛まれまして


 狭い通路で一つになる。足が壁に当たってひどい音がする。背中と後頭部が床に押し付けられて痛い。


 だけど、そんなことどうでもいい。


 星梛が、そこにいてくれればそんなことどうでもいい。



「なんでっ、みはるの中ってこんなに気持ちいいの?」


 息を切らした星梛が色っぽく囁くと、脳がクラッシュしそうになる。


 訊かないでよ……恥ずかしいから……



「愛かな? ねえ、俺が本気でみはるを愛してるからだと思う?」




 我慢できずに、唇を噛み締めながら何度も頷く。

 こんな時に屈辱的で甘すぎる。



 やっぱ、愛だよね……と小声で囁かれると、限界が近かった私は耐えきれずに、脳内からクラッシュした。









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