乱華Ⅰ【完】




「これでわかったかぁ〜?」


「…」


修の不敵な笑みにタクは無言だったけど、今までの張り詰めた空気は緩んだ気がした。



だってほら、タクも微かに笑ってる。





「…心」


「…はい?」


「お前、俺がいないとそんなに寂しいのか?」


「…」


やっと私の名前を呼んだタクはもういつものタクで。
にたにたした笑みを携えながら「そーかそーか」とか呟いてる。




「ふーん。心がねぇ。そんなふーに思ってたなんて俺、知らなかったわ」


「…うるさい。黙れ」


…なんなの?
人がせっかく恥を忍んで言ったってのに、この態度。
なんでこんなニタニタ小馬鹿にされなきゃなんないわけ?




「そんな恥ずかしがんなって」


「るさい。恥ずかしがってなんかねぇよ」


ニタニタニタニタ。
近づいて来るタクに私は自然と颯人の方へと逃げていた。


途中修が「その言い合い懐かし〜」とか呑気にタバコ吸ってたけどさ、止めろよ!!




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