桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】


たった一日――彼方の言うように、数時間の違いで、俺たちと彼方は学年が違ってしまった。



その事実が突きつけられたのは保育園の入園のときだった。



片田舎の地元は、保育園が満員で入れない――なんてことはなくて、むしろ何年生から入るかを選べるくらいだった。
 


両親同士が仲良かったから、当然と言えば当然の形で、俺たち三人は同じ年に入園した。



そして突きつけられた現実。




彼方が同じ部屋にいない。



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