pianissimo.
気持ちが盛り上がるって、こういうことかもしれない。



今すぐにでも、ライガと身体を重ねたいと思った。一分一秒さえ勿体ない、待てない、そんな激情で気が狂いそうだった。


経験もないくせに、おかしい。

今の私、何だか凄くおかしい。きっと、どこかが壊れている。けれどそれを恥ずべきことだとは微塵も思わなくて……。むしろ誇りに思う。


良くはわからないけど、『自信』に近い、でもちょっと違う『何か』。




うちの両親は共働きだから、昼間は誰も居ない。高1の妹も、もちろん学校へ行っている。ハンドボール部に所属しているから、帰りはいつも母より遅い。



私たちは教室に荷物を取りに戻って、校門を出た所で落ち合い私の家へ向かった。


ライガが私の自転車をこぎ、私は荷台に。「ちゃんと掴まれよ、俺が怖い」と苦情染みたことを言われ、躊躇いながらもライガの腰に両腕を回した。


こっそり顔を覗き込めば、ライガの頬にもほんのり赤みがさしていて……。

一層照れ臭くなって、何も言わずに俯いた。


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