pianissimo.
ベッドは私が朝、抜け出た状態そのままで……。薄いエメラルドグリーンのタオルケットがクシャクシャっと真ん中に寄っていて、枕も歪んで、しかも変な位置にあった。


恥ずかしい。こうなることがわかっていたら、ちゃんとしてから部屋を出たのにな。



慌てて直そうとしたら、ライガに背後から抱きすくめられた。


そのまま、雪崩れ込むようにベッドの上に押し倒された。



「このままでいい。なんか……いい」

ライガは照れたような笑みを浮かべ、何故だかとても嬉しそうに言う。


「良くないよ!」

不満げに返して小さく尖らせた唇は、すぐにライガのそれに塞がれた。




「一応聞くけど……。先輩、初めて?」

ライガがそんなことを妙に真剣な顔で聞くから、訳もなく戸惑ってしまう。何でそんなこと聞くの? とか、『一応』って何? とか、どう答えればいい? とか……。一瞬のうちに色んなことをグルグル考えた。


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