誠の桜に止まる蝶
「行ったわね蝶。」

瑠璃がさみしそうにつぶやく。

「ああ。結末はわかっていたといえ、やっぱりさみしいものじゃな。」

「ええ。でも、あのこが、蝶が幸せならそれでいいわ。」

「そうじゃな。」

「きっと離れていても思いは届くもの。だけど、幕末で素敵な恋に出会えたのね・・・・あの子。」

「そうじゃな。あのこが選んだ人だ。きっと素敵な人じゃろう。」

「そうね。私たちはここから見守っていましょう。」

「ああ。いつでも手助けできるようにな。」
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