誠の桜に止まる蝶
近「あのこは本当に不思議なこだな・・・・」

土「確かにそうですね。だが、しっかりと己を持っている子です。」

沖「土方さんが褒めるとかやっぱり気味悪いですよ。」

土「総司てめえ、俺になんか恨みでもあんのか?」

沖「いいえ、土方さんいじりが趣味なだけです。」

土「悪趣味だな・・・」

げんなりと土方が呟きぐったりとする。

近「はははっ。沖田と蝶ちゃんは土方をいじるなんて度胸有るな。」

土「度胸どころの話しじゃねえよ・・・」

沖「近藤さん。俺もここで失礼します。蝶ちゃん、多分部屋わかんなくて迷ってますから。」

近「お?そうなのか?」

沖「屯所の夜は暗くて部屋がみんな同じに見えますからね。」

近「なるほどな!わかった!総司もゆっくりやすめよ」

沖「はい。近藤さんおやすみなさい。あ、土方さんも。」

にやりと笑い襖を閉める。

土「ってなんで俺はおまけなんだよ!!」

土方の絶叫が夜の屯所にこだます。
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