僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?

「好美は世間知らずだから、ママ、心配なのよ、それだけ」

「ママに言われたくなぁい」

彼女は嬉しそうに笑った。

「お腹すきませんか? そろそろ夕食にしましょう」

「そうね、あたしはもうお腹ペコペコ。なんて言っても、肉体労働者だから」

「やだぁ、ママったら」

彼女はちょっと嫌そうな顔をした。

「あ、僕、よそってきます」

僕は、彼女の視線が僕に向けられそうな気がして、慌てて立ち上がる。

「好美、テーブルの上、片付けて」

弘美さんは彼女にそう言うと、僕を追ってキッチンへとやってきた。

「ありがとね。帰って夕食が出来てるなんて、夢みたい。催促するわけじゃないけど、なんかいいね。嬉しい」

弘美さんのその言葉に、僕は正直ホッとした。
< 110 / 298 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop