僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?


暫くすると、揚げたての天ぷらを手に彼が現れた。


「今日はイカとキスが安かったから天ぷらにしようと思って。上手く揚がってるといいけど」

「上出来、上出来。うん、美味しい」

私は皿に取り分けられたイカの天ぷらを一口かじった。

「あ、邦子、こちら畠山孝幸くん。孝幸くん、こちら私の親友の高井邦子さん」

「はじめまして、畠山です。

今、弘美さんとこに下宿させて貰ってます」

「こちらこそ、はじめまして、邦子です」

「邦子さんと弘美さんは、学生時代からの?」

「え、ああ、そうなの。高校の同級生」

「いいなぁ、そういう関係。

僕は高校時代は生活で目いっぱいで、友達作る余裕なかったから。人生の友って関係、憧れます。

あ、邦子さん、天つゆも美味しいですけど、このカレー塩も試してみて下さい。さっぱりしてイケますよ」

「ほんとだ、美味しい」

「いい飲みっぷりだなぁ~、弘美さんもイケル口ですけど、邦子さんも相当ですね」

なんて、すっかり彼のペースに嵌められた邦子は、聞き上手の彼にあることないこと喋らされた挙句、飲みすぎてつぶれてしまった。
< 163 / 298 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop