僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?
暫くすると、揚げたての天ぷらを手に彼が現れた。
「今日はイカとキスが安かったから天ぷらにしようと思って。上手く揚がってるといいけど」
「上出来、上出来。うん、美味しい」
私は皿に取り分けられたイカの天ぷらを一口かじった。
「あ、邦子、こちら畠山孝幸くん。孝幸くん、こちら私の親友の高井邦子さん」
「はじめまして、畠山です。
今、弘美さんとこに下宿させて貰ってます」
「こちらこそ、はじめまして、邦子です」
「邦子さんと弘美さんは、学生時代からの?」
「え、ああ、そうなの。高校の同級生」
「いいなぁ、そういう関係。
僕は高校時代は生活で目いっぱいで、友達作る余裕なかったから。人生の友って関係、憧れます。
あ、邦子さん、天つゆも美味しいですけど、このカレー塩も試してみて下さい。さっぱりしてイケますよ」
「ほんとだ、美味しい」
「いい飲みっぷりだなぁ~、弘美さんもイケル口ですけど、邦子さんも相当ですね」
なんて、すっかり彼のペースに嵌められた邦子は、聞き上手の彼にあることないこと喋らされた挙句、飲みすぎてつぶれてしまった。