僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?

今日昼間、久しぶりに実家に電話を入れた。

年末だし。

明日の朝はきっと遅いから。

電話の向こうから聞こえてきた母の声が、いつになく明るくて驚いた。

これから友達と数人で温泉へ一泊旅行に行くのだと、嬉しそうに話してくれた。

良かった、と心からそう思った。

働き詰めの人生で、いつだって自分の楽しみを後回して生きてきた母だから。

愚痴一つこぼすでなく、淡々と日々を過ごしてきた母だから。

幸せになって欲しい。


そして、父のこと。

父が生きて帰ってきたら、母は喜ぶのかな?

それが母の幸せなのだろうか。

今更?

いや、それが母の一番の願い。

叶わない夢でも。

それが母の生きる希望なのかもしれない、と思った。
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