僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?
夜の仕事といっても、真面目な母が選んだのは、缶詰加工工場での夜間作業で、時給何百円かの薄給だった。
母はそんな僅かな金を少しでも余分に稼ぐために、一日の大半を働き詰めた。
夫にも捨てられ、日々の生活に追われ。
それでも母は希望を捨てたようには見えなかった。
そんな母の姿を見て、僕も何か仕事をして、お袋を助けたいと思ったさ。
だけど、田舎町にあるたった一軒のコンビニは、アルバイトといえども競争率が高くて、とても内気な僕には手が届かなかったし。
雨や雪の中をものともせずに新聞配達をする、そんな気力も体力も僕にはなかった。
近所の農家の農繁期の作業に借り出され、小遣いをもらう程度が関の山だったのだ。