僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?
考えあぐねた結果、僕は家のことを率先してやることで、母を助けようと思い至った。
掃除、洗濯、食事の支度。
母が家でゆっくり身体を休ませられるよう、家事全般を引き受けた。
僕にしてみれば、それは一番楽な選択で、自分の不甲斐なさに悲しくなったけれど。
そんな僕の作った粗末な食事を口にする時でさえ、母は「孝幸には、苦労かけるね」と申し訳なさそうに謝った。
母が父に対する恨み事を一切口にしないのを、子供心に不思議に思うことはあったけれど。
それが母の父に対する愛なのかなと、一人納得していたんだ。