僕の女神、君の枷~幸せって何だろう?


「こういうことになったからには、少なからず弘美のことを想ってくれているんだろう。君も男だ。責任はとってもらうよ」

 
仕事一筋、真面目な公務員だった父は、いつにない厳しい口調で彼にきっぱりとそう言った。

私の予想に反して、何故か彼は言い訳一つせず、父の言葉に従った。

それから慌しく、あたし達は結婚したんだ。

就職内定も辞退して、あたしはそのまま専業主婦に。

程なく、長女好美が生まれた。


それなりに、幸せな結婚生活、だったと思う。

父も彼も生まれた女の子を、そりゃ可愛がった。

母とあたしが、嫉妬するくるらい。

実際、見た目も性格も、自分の子とは思えないくらい、好美は可愛い子供だったのだけれど。
< 65 / 298 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop