青空ライン *Third Story*



希美は派手めな女子逹に近付いて怖がった表情なんか1つも見せずに喰いついていた。



「あんたたち本人のいるクラスの前でよくそんなことなんて言えたよね!



それに私の大っ嫌いな人!の名前まで出して……



抜け駆けしてあの先輩と付き合ったってピーピー小さい子のように騒ぐのなら



あんたたちも入学してすぐに杏と一緒にサッカー部のマネージャーをやれば良かったじゃん!



どうせ休みがないから無理とか暑い中マネージャーの仕事なんて面倒くさいとか


ましてやマネージャーになったら付き合うこともできない。



だったらフェンス越しで毎日応援してればいいやなんてそんな甘いこと考えてたんでしょ!



それで隙あらば友達から抜け駆けして自分だけ先輩と付き合っちゃおう…ってね!



そんな人達とあの先輩が付き合う訳ないじゃん。



そんなことも分からないわけ?



あの先輩だってそこまでバカじゃない!



それに杏はあんた逹みたいに高校でかっこいい人見つけたからってそんな甘い考えでマネージャーになったんじゃない。」



< 155 / 166 >

この作品をシェア

pagetop