青空ライン *Third Story*



「私には言い切れる。



今杏と先輩は別れたけど必ず復縁する。



あの先輩は杏がいないと絶対に生きていけないんだから!」



え…



ちょっと希美、何を根拠にそんなこと。



絶対にそんなことないよ。


逆だよ、希美…絶対に生きていけないのはあたしの方だよ。



「何それ、意味分かんないし。」



希美がそれに対してまた言おうとしたら1人の男子が希美の腕を掴んで「もうやめろ」と言った。



「ちょっと誰!って将希…」



…そう。



希美の腕を掴んだのは希美の彼氏の将希くんだった。


「もう充分だから。杏ちゃんだってきっとそう思ってる。」



将希くんがそう言うと2人ともあたしの方を見てきて、それに対してあたしはコクンと大きく頷いた。



ここまで言ってくれたらあたしからあの女子逹に言いたいことは何もない。



きっとあたしが話をすることなんて泣く方が先でまともにできないだろうから本当に感謝してるよ、希美。



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