青空ライン *Third Story*



…入ってきちゃった。



スタスタとベッドに向かって歩いてくる足音が聞こえてくる。



「杏…ごめんな。」



何がごめんな、なの?



あたしに謝るようなこと何かしちゃったの?



優……



もう何も分からないよ。



止まりかけていた涙が目を瞑っているのに溢れてきた。



そんな時に限って優はふとんをめくってきた。



流れてきた涙を拭いたかったけど……



どうしても今合わす顔がどうしてもなくてそのままあたしは寝たふりを通した。



優はあたしの頭を優しく頭を何度も撫でて



起きないあたしを悟ったのか一瞬だけ口付けを残して部屋から出て行った。

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