青空ライン *Third Story*



―翌日。



ジリリリと鳴る目覚まし時計の頭を叩いて来て欲しくなかった朝を迎えた。



天気は奴当たりしたいくらい良い天気でその光景に思わず溜め息をつきたくなった。



「あーあ…」



そして、ベッドから起き上がって鏡の前に立つと目だけ腫れた自分がいた。



やっぱり……



今回は泣いた後に暗い中階段を降りて保冷剤を取りに行って少し冷やしたのに。


今日学校行きたくないな。


こんな顔じゃ、みんなに昨日泣いたの気づかれちゃうし。



受験が終わったら楽しみがたくさん待ってると思ってたのに全然そんなことないや。



「杏、遅刻するわよ〜!」


と下からお母さんの大きな声が聞こえてきて



あたしは返事をすると制服に着替えてバッグを掴むと部屋を後にした。


< 97 / 166 >

この作品をシェア

pagetop