魔界のお姫様。ー3人の悪魔たちー
セル

顔を真っ赤にして、
そのブルーの瞳を潤ませるルウナ。


少しからかいすぎたか。


可愛い…。



昔から知ってから?


違う。



1人の女として可愛いと思うんだ。



「ルウナ、そろそろ部屋に入ろう。」


「え~もう少し散歩する~」



そう言って、無邪気に走る。


ベーモンド様に、婿候補の話をもらった時、正直に言うと…


ただ王になりたかったという気持ちの方が大きかった。



城に長く使える者として、王になるのは長年の夢だったから。


だけど今確信した。



ルウナが可愛いと思うのは…


守りたいと思うのは…



恋をしていたから。




今日この時から、
俺はルウナを必ず手に入れたいと心に決めた。




「コラ、ルウナ!あんまり走るとケガするよ~」


「大丈夫だって~」



本当にお転婆だ。




その姫らしくない所が
好きなのかもしれない。




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