空の彼方に
口では「やだ」と言っているが、そこからは蜜が溢れて止まらない。

俺は再び体を元に戻すと、はぁはぁと息を荒くしている桐子の唇にその舌這わせた。

そこを舐めたときと同じ動きで、桐子の口内を侵す。

「・・・カナちゃ・・・」

キスの合間に漏れた名前。

その呼び方をされるとまるで罪を犯しているような気分になる。

「・・・彼方って呼べ」

その可愛い声で俺の名前を呼んで・・・

俺を好きだと、俺が欲しいと甘えて欲しい・・・

俺は自分の体温で曇りそうなめがねをはずすとベットサイドへ乗り出してメガネを置いた。

「・・・呼べよ・・・」

体を戻すときに、桐子の頬に唇を這わせそのまま耳を甘噛みした。
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