君色
「・・・岡田さんと似合いそう、真秀さん」

トーコちゃんのその言葉にとうとうコップを落としてしまった。

ぎゅっと目をつぶったが、幸い割れてはいないようだ。

「も、もう・・・トーコちゃんたらからかわないで」

「からかってないよ・・・本当にそう思ったんだもん」

水で洗い流したコップを持ち上げると、トーコちゃんはナプキンでそのコップを拭いてトレイに伏せる。

「・・・あのさ・・・」

「うん・・・?」

不意に小さくなった声にトーコちゃんの顔を見ると、ほんのり頬を染めている。

「・・・私とカナちゃんって、つりあうと思う?」

・・・本当、トーコちゃんってかわいい・・・

一途に彼方先生だけを思ってる。
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