さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―

「労咳、だよ。」





やっぱり…。




歴史は正しいものなんだ、と改めて実感する。





「…その様子じゃ、知っていたようだね。」





どう反応すればいいか分からない。





苦笑する沖田さんの笑顔が、ただ胸を苦しくさせる。




どうして沖田さんが笑っているのか分からない。




悲しい、はずなのに?




泣き出しそうなのは私。




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