さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―
「…でも。」
口にしたのは否定形。
その口から強く押しつぶされたような声が漏れる。
「それも、叶わないかもしれない…!」
突如表情の変わった沖田さんに、思わずビクッとする。
憎しみが全部表面に出たかのような、鬼の形相。
憎しみ?
ううん、この表情は、悔しさからくるもの。
「死ぬならば、近藤さんの為に…。」
その言葉と同時に、鋭い視線が私に移される。
え?と思った瞬間には、私は沖田さんに押し倒されていた。