さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―
「そんなことより、未来が分かるんだったら俺の未来も教えてくれよ。」
にたにたと馬鹿にしたような笑みで話しかけてくる原田さんは、正直あまりいい印象ではない。
「私、歴史苦手なので分かりません。」
きっぱりと言い切る。
そんな私を見て原田さんはへなぁっとうなだれる。
「なんだよ、俺は有名人になったんじゃねぇのかよ?」
「多分、そういうことですね。」
単に私が歴史に疎いだけかもしれないけれど。
近藤さん達三人のことはそれ以上に知っていたから、原田さんはそれ程有名ではなかったということかな。
翼ならよく知っているんだろうけど。
「それでも新選組の名は残ってますから、原田さんは知る人ぞ知る!って感じですよ、多分。」
「多分ってなんだよ。」
ムスっと膨れる姿を見て、不覚にも可愛いと思ってしまう。