さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―
「壬生浪士は芹沢一派と試衛館一派…つまり、近藤一派に分かれている。」
せりざわいっぱ、しえいかんいっぱ、こんどういっぱ。
難しい言葉がずらりと並ぶ。
多分、近藤一派は、近藤さんがリーダーとなる組織なんだろう。
ということは、芹沢一派は、芹沢さんという人が中心となっている組織。
原田さんは話が長くなると察したのか、台所の中に置いてあった、木でできたベンチ、というかどちらかというと縁側に近いものに腰かけた。
私もそれを見て隣に座ると、ぎろりと痛い視線を当てられた。
うう、酷い…。
「…俺ら初期構成員が分けられたのがそれ。あずみちゃんが今まで見た人たちはみんな試衛館一派。最初は24人で始まったけど、今は70人近くを収容している。」
70人。
小学校の時の一学年くらいかな?
そう考えるとこの屯所の広さも納得できた。