漆黒の黒般若
目の前で大丈夫?と心配そうにこちらを見ている彼を見てあたしの脳はフリーズする
その顔は2年前のままで余計にあたしを狂わせる
「あの…、大丈夫?俺の名前は楠 小十郎。最近この新撰組に新しく隊士として入ったんだ。よろしく」
そこまで言われてなんとか脳はまた働きだした
「あ、あたし。いや、僕は小姓をやらせていただいているものだ。楠葉と読んでくれ」
この人はあたしのことを知らなさそうだったし、多分裕ではないだろう
そう思い男にふんしてみた
裕ではないかぎり女とバレてしまってはまずいだろう
しかし…
幼稚園の頃から劇では常に木の役だったからかあたしは演技が下手らしく…
「それにしても女の子がどうして屯所にいるの?」
呆気なくバレてしまう
「な、何を言っておられているのだ?!この屯所には女の子などいないのですが…!」
焦りで口がうまく回らなく、しかも言葉までおかしくなってしまうのだが楠葉はおかまいなく嘘をつき通そうとする
「へぇー、君は男の子なんだ?まぁいーや。とにかく俺、ここに来たばかりであんまり部屋とかわからないんだ。楠葉が教えてよ」
「え?!悪いけど僕には無理だよ…」
ここに置かせてもらう条件はとにかく女だとバレないこと
幹部の人達以外に女だと知られた日にはあたしは追い出されてしまう
そのためにもむやみに屯所内は歩き回りたくなかった
「あ、なんか理由がありそうだね。なんか無理にお願いしてごめんね…」
落ち込む楠葉を見て何か勘づいたのか小十郎は申し訳なさそうにあやまる
「そ、そんな無理にだなんて…。あっ!そうだ。屯所案内はダメだけど暇なら今から僕と一緒にお話ししませんか?ちょうど今水桶で涼もうかと思ってて、1人で涼んでると寝ちゃうので」
「いいの?じゃあお言葉に甘えて…。あっ!それで君井戸に落ちそうになっていたのか!」
「違います!ぁれは…えっと…」
「あははっ、楠葉って面白いね。じゃあとにかくまた君が落ちないように汲み上げは俺がやるよ。貸して」
小十郎はそう言って楠葉から縄をもらった
その顔は2年前のままで余計にあたしを狂わせる
「あの…、大丈夫?俺の名前は楠 小十郎。最近この新撰組に新しく隊士として入ったんだ。よろしく」
そこまで言われてなんとか脳はまた働きだした
「あ、あたし。いや、僕は小姓をやらせていただいているものだ。楠葉と読んでくれ」
この人はあたしのことを知らなさそうだったし、多分裕ではないだろう
そう思い男にふんしてみた
裕ではないかぎり女とバレてしまってはまずいだろう
しかし…
幼稚園の頃から劇では常に木の役だったからかあたしは演技が下手らしく…
「それにしても女の子がどうして屯所にいるの?」
呆気なくバレてしまう
「な、何を言っておられているのだ?!この屯所には女の子などいないのですが…!」
焦りで口がうまく回らなく、しかも言葉までおかしくなってしまうのだが楠葉はおかまいなく嘘をつき通そうとする
「へぇー、君は男の子なんだ?まぁいーや。とにかく俺、ここに来たばかりであんまり部屋とかわからないんだ。楠葉が教えてよ」
「え?!悪いけど僕には無理だよ…」
ここに置かせてもらう条件はとにかく女だとバレないこと
幹部の人達以外に女だと知られた日にはあたしは追い出されてしまう
そのためにもむやみに屯所内は歩き回りたくなかった
「あ、なんか理由がありそうだね。なんか無理にお願いしてごめんね…」
落ち込む楠葉を見て何か勘づいたのか小十郎は申し訳なさそうにあやまる
「そ、そんな無理にだなんて…。あっ!そうだ。屯所案内はダメだけど暇なら今から僕と一緒にお話ししませんか?ちょうど今水桶で涼もうかと思ってて、1人で涼んでると寝ちゃうので」
「いいの?じゃあお言葉に甘えて…。あっ!それで君井戸に落ちそうになっていたのか!」
「違います!ぁれは…えっと…」
「あははっ、楠葉って面白いね。じゃあとにかくまた君が落ちないように汲み上げは俺がやるよ。貸して」
小十郎はそう言って楠葉から縄をもらった