漆黒の黒般若
すぐ隣に来た小十郎からは微かに裕の香りがした


久々に感じる裕の存在感に胸がぎゅーっとなる


井戸をみつめる横顔は2年まであたしの隣に紛れもなくあったもの


そう思うとこの人が裕ではないという事が信じられなかった



ずっと見つめられている小十郎はやりにくそうに楠葉の方を見るが彼女があまりにも切ない顔をしていたので少し驚きながらもまた水を汲み始めた




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