漆黒の黒般若
屯所に着くと総司達がすでに着いていた
「遅かったね、一くん。黒般若さんと2人でどこか寄り道でもしてきたの〜?」
その時、総司の頭にげんこつが落ちた
「いったぁ…。酷いなぁ何するんですか、土方さん…。僕一応怪我人なんですけど」
涙目で、殴った土方さんを見上げる総司は頭を押さえて文句を言う
「ふざけるなっ!俺があれだけ気を付けろって言ってたのに傷なんか付けて帰ってきやがって」
土方さんなりに心配しているつもりなのだろうがまったく誠意が伝わってこないのが彼の残念な所だ
「それにしても、女の子にやられちゃうなんて僕も、もっと稽古しなくちゃだなぁ…」
「女の子…?」
総司の言った言葉の意味がよく理解できなかったのか土方さんは聞き返した
「だから、黒般若の正体は女の子だったんですよ」
総司がさらりと言った言葉に土方さんは目を見開く
「女だとっ!それは本当なのか?いや、しかし黒般若は相当な剣の使いらしい。それが小娘ごときに…無理な話だ。」
混乱する土方さんの目の前に背負っていた者を降ろす
「現場は押さえました」
「そんなっ…。嘘だろ、」
目の前の黒い般若の面と彼女が着ている者をみて彼は眉間のシワを深くした
3人が彼女に注目するなか俺は気のせいか、娘の呼吸が荒いことに気がついた
額にはうっすらと汗がにじんでいる
顔には苦しそうな表情が浮かぶ
「副長、この娘多分熱があるようですが…」
斎藤の言葉に土方さんが彼女の額に手を当てた
「確かに熱いな…、よし、とりあえず部屋に寝かせてやれ」
そう言って立ち去ろうとする土方さんに総司が言う
「でも土方さん、今空き部屋ないですよ?」
「…。」
「もしかして、忘れてたんですか?」
にこにこしながらおちょくる総司にいちいち反応してしまうのも土方さんの残念な所である
「とりあえず土方さんが「だめだ」
喧嘩する2人を尻目に苦しそうに呼吸を繰り返す彼女がとても哀れに思えた
とにかく早く布団に寝かせてやりたい
その一心だった
「俺の部屋を使ってください」
気づけばそんなことをいってしまった
勿論驚いているのは自分だけではなかった
さっきまで喧嘩を繰り広げていた2人までもが口をああんぐり開けて斎藤を見ている
少しうつむき加減に
「俺の部屋なら風通しもいいですし、熱も完治しやすいのではと」
こんな時でも冷静に答える斎藤だが
心臓はバクバクで
自分でさっきの言動に戸惑っていた
「わかった。すまないな斎藤…」
「よろしくね、一くん」
2人もさっきの理由に納得したのか部屋に戻っていく
「はぁ…」
今日はなんだかおかしい
そんなことを思いながら
俺は彼女を抱えて部屋へと急いだ
「遅かったね、一くん。黒般若さんと2人でどこか寄り道でもしてきたの〜?」
その時、総司の頭にげんこつが落ちた
「いったぁ…。酷いなぁ何するんですか、土方さん…。僕一応怪我人なんですけど」
涙目で、殴った土方さんを見上げる総司は頭を押さえて文句を言う
「ふざけるなっ!俺があれだけ気を付けろって言ってたのに傷なんか付けて帰ってきやがって」
土方さんなりに心配しているつもりなのだろうがまったく誠意が伝わってこないのが彼の残念な所だ
「それにしても、女の子にやられちゃうなんて僕も、もっと稽古しなくちゃだなぁ…」
「女の子…?」
総司の言った言葉の意味がよく理解できなかったのか土方さんは聞き返した
「だから、黒般若の正体は女の子だったんですよ」
総司がさらりと言った言葉に土方さんは目を見開く
「女だとっ!それは本当なのか?いや、しかし黒般若は相当な剣の使いらしい。それが小娘ごときに…無理な話だ。」
混乱する土方さんの目の前に背負っていた者を降ろす
「現場は押さえました」
「そんなっ…。嘘だろ、」
目の前の黒い般若の面と彼女が着ている者をみて彼は眉間のシワを深くした
3人が彼女に注目するなか俺は気のせいか、娘の呼吸が荒いことに気がついた
額にはうっすらと汗がにじんでいる
顔には苦しそうな表情が浮かぶ
「副長、この娘多分熱があるようですが…」
斎藤の言葉に土方さんが彼女の額に手を当てた
「確かに熱いな…、よし、とりあえず部屋に寝かせてやれ」
そう言って立ち去ろうとする土方さんに総司が言う
「でも土方さん、今空き部屋ないですよ?」
「…。」
「もしかして、忘れてたんですか?」
にこにこしながらおちょくる総司にいちいち反応してしまうのも土方さんの残念な所である
「とりあえず土方さんが「だめだ」
喧嘩する2人を尻目に苦しそうに呼吸を繰り返す彼女がとても哀れに思えた
とにかく早く布団に寝かせてやりたい
その一心だった
「俺の部屋を使ってください」
気づけばそんなことをいってしまった
勿論驚いているのは自分だけではなかった
さっきまで喧嘩を繰り広げていた2人までもが口をああんぐり開けて斎藤を見ている
少しうつむき加減に
「俺の部屋なら風通しもいいですし、熱も完治しやすいのではと」
こんな時でも冷静に答える斎藤だが
心臓はバクバクで
自分でさっきの言動に戸惑っていた
「わかった。すまないな斎藤…」
「よろしくね、一くん」
2人もさっきの理由に納得したのか部屋に戻っていく
「はぁ…」
今日はなんだかおかしい
そんなことを思いながら
俺は彼女を抱えて部屋へと急いだ