漆黒の黒般若
「はぁ〜」


佐ノさんが交代を告げに来たので俺は一くんの部屋に向かった


部屋につくとついついため息が出てしまう


布団に寝る娘は目をぴったりと閉じたままピクリとも動かない


「本当にこいつがあの黒般若なのか?俺は信じられねぇよ…」


そんなことを呟きながら平助は布団に近付ていく


熱も下がりつつある彼女の顔は朝よりも安らかだ


じっと彼女を見つめていた
よく見ると娘はとても綺麗な顔をしている

少し赤い顔で覗いていた平助は彼女の長いまつげが微かに揺れたことに気がついた


「んっ…、んん」


すると娘がゆっくりと目を覚まし始めた


「おーい、気がついたぞー!」


俺はあわててみんなをよんだ


ぱちぱちと瞬きを繰り返す彼女はやはり儚げで綺麗だと思ってしまった




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