スノー・センチメンタル
降下道を抜けたら、あっくんは酷く残念そうに大きなため息を吐いた。
「ちいちゃん、何? 今の」
「は? 『ちいちゃん』? 私のこと?」
「うん、そう。『ちはね』だから『ちいちゃん』。って、そんなことより! どうしてもっとスピード出さないんだよ? せっかくの『ちんさぶロード』が台無しじゃんかー」
あっくんは怒っている。激しくご立腹。『ちんさぶロード』に何故そこまで執着する? こんな雪道の下りなんか、いくらスタッドレスはいていたってスピード出したら危険だわ、このバカチンが!
そう言えば……。
二つ年下の弟も、私のこと『ちいちゃん』って呼んでいたなあ。そして私は弟のことを『あっくん』って呼んでいた。篤弘だから『あっくん』。なんという偶然。というか、何で今頃気付くんだろ、おっそっ。
「ちいちゃん、何? 今の」
「は? 『ちいちゃん』? 私のこと?」
「うん、そう。『ちはね』だから『ちいちゃん』。って、そんなことより! どうしてもっとスピード出さないんだよ? せっかくの『ちんさぶロード』が台無しじゃんかー」
あっくんは怒っている。激しくご立腹。『ちんさぶロード』に何故そこまで執着する? こんな雪道の下りなんか、いくらスタッドレスはいていたってスピード出したら危険だわ、このバカチンが!
そう言えば……。
二つ年下の弟も、私のこと『ちいちゃん』って呼んでいたなあ。そして私は弟のことを『あっくん』って呼んでいた。篤弘だから『あっくん』。なんという偶然。というか、何で今頃気付くんだろ、おっそっ。