スノー・センチメンタル
「わかった、コンビニ寄ろ? 私もトイレ行きたいし」

あっくんの『空気読めない発言』に、今回ばかりは救われた気がする。あのまま行けば、確実に私の精神、堕ちるところまで堕ちていた。……って、ちょっと大袈裟かな。


確か来る時、この通りに一件だけコンビニを見た記憶がある。





コンビニの駐車場に車を停車させるなり、あっくんが、

「ちょうだい? お金」

右手の平を私に向かって差し出す。


「どうして私が? 見ず知らずの他人ですけど?」

「だってお金持ってねぇもん。俺、お腹減って死にそう。ヘルプミー」


漢字は苦手なくせに英語は得意? と言っても『ヘルプミー』なんか、それこそ小学生でも知っているか。


< 19 / 48 >

この作品をシェア

pagetop