スノー・センチメンタル
「ありがとう。もしかしてこれ、あの時コンビニで買ったヤツ? 私のお金で?」

あっくんは、へへっと笑う。


そうだったんだ。私がトイレへ行っている隙にコッソリ……。それなのに、『ガメツイ』なんて思ってごめんね。

実質的には私が買ったようなもんだけど、それでも嬉しいよ。ありがとう。



「あっくんは怒ってないの? 私のこと」

「なんで怒るの?」

「だって、あっくん、私のせいで……」

「誰のせいでもないって。運命なんだ。人間のさあ、一個の人生の幸せの量って、みんな同じなんだって。俺、楽しい思い一杯したからなー。あと女子にもモテモテだったし」


< 38 / 48 >

この作品をシェア

pagetop