スノー・センチメンタル
「どうしてそんな風に割り切れるの? 見た目は17歳でも中身は小六のまんまなのに。まだまだ子どもなのに」


「割り切ってる訳じゃないって。なんべんも言うけど、俺、一生分の幸せを使い果たしたからね。未練とか後悔とか、そんなの少しもないよ」

あっくんは満面の笑顔でそう言った。本当に幸せそう。羨ましいぐらい……。



あの頃のあっくんもそうだった。いつもいつも眩しいほどに輝いていて。

喧嘩も一杯したけど、むしろ喧嘩ばかりだったけど、でも私はあっくんのことが大好きだった。



だけど、あっくんはもう居ない。

目の前に居るけど、
目の前であの頃のように愉しげに朗らかに笑っているけど、



もう居ないんだ……。




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