スノー・センチメンタル
「よしっ」

満足げに大きく頷いて、あっくんは助手席から車外へ降り立った。そうして運転席側へ回ってドアを開けた。


「ちいちゃん、うちに帰ろ」

言って差し伸べられた右手を、戸惑いながらもそっと握った。



温かい……。

まだ生きているんじゃないかって、そんな儚い期待を抱いてしまうほどに。




促されるまま車を降り、あっくんに手を引かれて玄関へ向かう。そうして恐る恐る扉を開けた。




『バイバイ、ちいちゃん』






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