イジワル先輩の甘い恋の魔法
カウンターに並んで座る。
「何飲む?」
「ビールで……」
黒崎先輩はビール2つとフライドポテトやサラダ、焼鳥など適当に注文した。
しばらくしてビールが運ばれてくる。
「乾杯」
「か、乾杯」
私はビールジョッキを黒崎先輩が持つジョッキに軽く当てた。
これを飲んだから帰ろう。
ビールをグビグビ飲んでいく。
渇いた喉をビールが潤していく。
「高原、イケる口?」
黒崎先輩は私のことを、あだ名で呼ばずに名字で呼んだ。
その事に驚いて黒崎先輩を見る。
「あのあだ名で呼ばれるの嫌なんだろ?それとも呼んで欲しい?」
黒崎先輩はそう言ってニヤリと笑った。