イジワル先輩の甘い恋の魔法
「あ、高原、起きたの?」
隣に寝ていた黒崎先輩が目を覚ました。
私を見てニヤリと笑う。
「キャーーー!!」
咄嗟に胸を布団で隠す。
今頃、パチっと目が覚め、どういう状況か理解してパニクる私。
大声を出したことで、余計に頭がガンガンする。
「朝から大声出すなよ」
「だ、だ、だ、だって!」
黒崎先輩も上半身裸だし。
男女がひとつのベッドにいて、お互い裸ってそういうことでしょ?
私の初めてをこの大嫌いな黒崎先輩に捧げてしまった。
頭痛い……。