イジワル先輩の甘い恋の魔法
「お前、なんか勘違いしてない?」
「はっ?」
黒崎先輩はモソモソとベッドから出る。
ほどよく筋肉のついた男らしい身体。
でも男性の裸に免疫のない私は思わず目を逸らした。
「なんも覚えてないわけ?」
黒崎先輩はそう言って、床にペタンと胡座をかくとタバコを咥えて火をつけた。
「覚えて、ないです……」
「だろうな。あんだけ飲んだら記憶なんて飛ぶわな」
えっ?
私、一体なにをしたの?