イジワル先輩の甘い恋の魔法




「あ、あの、黒崎先輩?」


「あ?」


「私の家、どんどん遠ざかってますが?」


「知らねぇよ。お前が言わないのが悪い」



はぁ?


何それ。


普通は道案内して?とか聞いてくるもんでしょ?



「ここで停めて下さい」


「停めてどうすんの?」


「電車で帰ります」



黒崎先輩は私を無視して車を走らせる。


そして……。



「あー、悪いな。車、停めらんねぇわ」



そりゃあ、停められないでしょうねぇ。


高速に乗っちゃったら。


何で高速に乗っちゃうかなぁ。


嫌がらせか!


まぁ、この人ならやりそうだけど。




< 66 / 115 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop