ピアノレッスン
「・・・っ・・ん・・・」

秋月の指先は迷うことなく、私のパジャマのボタンをはずしていった。


冷たい指先が肌に触れるたびに、私の熱があがっていく。


「亜澄・・・」


いつの間にかすべてを剥ぎ取られ、私は秋月の指や唇に翻弄されていた。


「秋、月・・・」


潤んだそこに指を差し入れられると、身体が震えた。

秋月は熱っぽい瞳で私を見下ろす。


「・・・亜澄、いいのか?」


私はその意味がわかって、小さくうなづいた。









俺と・・・ここで一緒に暮らさないか










あの言葉への返事だ。
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