彼女志願!

この一か月は、本当に、夢みたいにすてきな時間の連続だった。


たぶん編集として作家の私を見てくれているからこその、デートプランでもあるんだと思うんだけど……。


その合間、ほんの一瞬でもいい

私を作家ではなく『櫻井萌』として見てくれる瞬間が、あったらいいのにな、なんて願わずにはいらなかった。



だって穂積さんは私に、ときめきだけじゃない、たくさんのものをくれるから。



それはインスピレーションだったり

新しい角度からのモノの見方だったり


作家の『鴻上凛』をより磨き上げてくれる、手助けのようなもの。



だけど、私はそれが不満だったりもする。


まだ一方通行かもしれないけど

せっかく恋人同士になれたんだから
(とりあえずそう思いたい)


私も彼に、何かをあげられたらいいのに。


彼の視界を明るくするような

もしくは彼の新しい一面を引き出せるような、何かを。





< 130 / 648 >

この作品をシェア

pagetop