彼女志願!
この一か月は、本当に、夢みたいにすてきな時間の連続だった。
たぶん編集として作家の私を見てくれているからこその、デートプランでもあるんだと思うんだけど……。
その合間、ほんの一瞬でもいい
私を作家ではなく『櫻井萌』として見てくれる瞬間が、あったらいいのにな、なんて願わずにはいらなかった。
だって穂積さんは私に、ときめきだけじゃない、たくさんのものをくれるから。
それはインスピレーションだったり
新しい角度からのモノの見方だったり
作家の『鴻上凛』をより磨き上げてくれる、手助けのようなもの。
だけど、私はそれが不満だったりもする。
まだ一方通行かもしれないけど
せっかく恋人同士になれたんだから
(とりあえずそう思いたい)
私も彼に、何かをあげられたらいいのに。
彼の視界を明るくするような
もしくは彼の新しい一面を引き出せるような、何かを。