彼女志願!
「――」
時計を見上げる。
アキが二人を見たのは一時間くらい前だったよね。
確かめなくちゃ。
せめて穂積さんに直接、確かめなくちゃ……。
もしかしたら私の勘違いかもしれないんだから。
じわっと浮かんでくる涙をゴシゴシ手の甲で拭って、着信履歴の穂積さんの番号を押す。
プププ……
電子音のあと、呼び出し音が鳴り始める。
早く出て。
出て……
ホテルなんかにいないで。
編集部に、いて。
祈るような気持ちで、携帯を耳に押し当てる。