彼女志願!

その日の夜。

穂積さんから電話がかかってきた。


だけど取れなかった。


取ろうと思ったけど、取れなかった。


もしかしたら、穂積さんじゃなくて彼女かもしれない。


そんな考えが浮かんでは消えて

怖くて取れなかった。




テーブルの上で、長い間鳴り響く携帯を遠めに見ながら、膝を抱えてクッションに顔をうずめる。



穂積さんのばかっ……!!!!!



後から後から、涙が溢れて止まらない。




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