彼女志願!

こんなに泣いたの、小学生の時に飼っていた犬の「カルビ」が死んだとき以来かもしれない。

カルビが死んでから生き物はまったく飼えなくなった私だけど、今ここにカルビがいたらと、願わずにはいられなかった。


あたたかいなにかにすがりつきたい。

ぬくもりを感じたい。



そんなことを考えていたら、どこで知ったのか、あの営業の松田さんから電話がかかってきた。


一緒に食事でもどうですかって。


ほんの一瞬、うなずこうかと思った。


誰でもいいから、優しくしてほしかったから。


だけど――




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