彼女志願!
硬直してしまった私の手から、穂積さんはシャチハタを取り上げ、戸惑っている宅急便のお兄さんから荷物を受け取り、そして
「お疲れさまです」
ぴしゃりと、ドアを内側から閉めてしまった。
「――」
「――」
一瞬無言になった私たち。
「あの……ありがとうございます」
とりあえず、穂積さんの手の中から、箱に向かって手を伸ばす。
「松田から電話がありましたね」
なのに穂積さんは、それをひょいと持ち上げて渡さないという、子供じみた行動をとる。