彼女志願!

「――帰って、くださいっ……」

「――」

「ううっ……ひっく、やだも、もう、出て行ってよっ……!!」



これ以上穂積さんの側にいるのがつらい。


好きだからつらい。



もう、わけがわからない。



脚に力が入らない。



泣き崩れたと同時に、視界が真っ暗になった。




「萌」



耳元で低い声が響く。



「――妄想の中の俺は、こんな風に萌を抱いたりできないはず」




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