彼女志願!

慌てて彼の手を上から押さえる。



「体を洗ってあげようと思いまして」



あっけらかんとした穂積さん。



「いらないですっ!」



なんで洗ってもらう必要が????



「でも、自分で洗えないでしょう。体力落ちてるんですから」

「そ、そうかもしれないけど、さすがに男の人に体を洗ってもらうのは、抵抗があります!」



叫ぶとちょっと頭がくらくらした。



思わず呼吸を整えると、


「ほら」


いわんこっちゃない、と穂積さんが私を見下ろす。


ほらじゃなーい!

< 174 / 648 >

この作品をシェア

pagetop