彼女志願!
「いいえ。俺もそうしたいって思ってましたよ」
穂積さんはくすり、と笑って。
眼鏡を外し、もう一方の手を私の顔の横につき、顔を近づけてきた。
さらさらの前髪が、私の額にふれるほど近づく。
それから穂積さんは、切れ長の目を細め、頬を傾けた。
ゆっくりと唇が重なったと思ったら
ちゅ、と表面で音が鳴る。
一瞬離れたと思ったら、
また音を立てて、何度も、唇が重なる。
「は……」
息を吸うために口を開くと、穂積さんの舌先が唇の中に滑り込んできて。
そっと、歯の表面や、内側をなぞっていく。