彼女志願!

「ごちそうさまでした」



二人、ローテーブルに向かい合って頭を下げる。


穂積さんはスプーンをあやつるさまも、箸運びも本当にきれい。


なにがどうとは説明しづらいんだけど、すべてが丁寧なんだよね。


止め、の動作がきれいというか。

やりっぱなし感がないというか……。


所作が美しい男の人というのは、それだけでポイントアップ。

いや、逆も然り。

私だってマナーやたち振る舞いには普段から気をつけなくちゃ。



そうやってひとしきり穂積さんに見とれていると――


「食器は僕が片づけます」


大きな手にひょいと私の分のお皿も持ち、立ち上がる彼。




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