彼女志願!

壁にかかった時計を見上げると、すでに深夜間近。


そろそろ休もうかと手元のノートを閉じる。



「――」



ここにいて、いいのかな。

もう少し一緒にいたいな。


ドキドキしつつ、穂積さんのほうに顔を向けると、彼も同じように私に向き合う。



「あの……実はこの王宮ラブファンタジー、穂積さんとお話した蛇から思いついたんです」

「蛇……ああ、19世紀の画家の世界展、ですね」

「女に見える顔をしている、美しい蛇。誘惑するもの。主人公は生活苦から抜け出すために王宮にあがることを決意するけれど、本当は蛇の手ほどきを受けたいだけ、なんです」

「へぇ……?」




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